阿部サダヲの[殿利息でござる]がかなり好き。DVDで何回も観ました。
2016年は、『君の名は。』や『ちはやふる』など邦画の当たり年でした。もちろん、僕はそれらの映画も映画館やレンタルDVDで観ました。
そんな中でも昨年の映画で僕がおすすめしたいのが『殿利息でござる』です。
江戸時代に実際にあった話をもとにした時代物映画です。財政の逼迫した仙台藩の藩主に町民がお金を貸し付けるという荒唐無稽なストーリーです。
俳優は、阿部サダヲ、瑛太、西村雅彦、妻夫木聡、竹内結子、そして、仙台藩藩主伊達陸奥守重盛役としてフィギアスケートの羽生結弦が出演しています。
俳優の豪華さもさることながら、封建体制での身分差の中で生まれた殿様にお金を貸すというアイディアでストーリーがテンポよく進んでいくところが面白い映画です。
原作の本を書いた、歴史家・磯田道史さんは加賀藩のそろばん侍を描いた『武士の家計簿』でもよく知られています。
今で言えば、町の有力者がこぞって家財を売って現金を作り、地方債を買うというようなことになるでしょうか。利息が年10%くらいな点が少し違いますが。
金貨の経済圏と銅貨の経済圏が違っているように思える点も興味深い点でした。
歴史の認識と少し違っている、実際の資料に基づいたストーリーで過去の様子を生き生きと描いた素晴らしい映画だと思いますので、是非とも皆様にもおすすめします。
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