メイケロのブログ

メイケロの自宅カフェ

自宅オフィスをカフェに改装しようとたくらむブログ

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ボロ儲けする数学者たち!初心者にオススメの金融工学ストーリー本 4選!!

 

はじめに。偶然このページを踏んでしまった数学者の方々、こんな煽りタイトルをつけてしまって申し訳ありません。真面目な数学者の方々を貶める意図はなく、グーグルでの検索の引っ掛かりやすさを狙って、こういったタイトル付けになっております。悪しからず、ご了承くださいませ。

 

さて、自宅カフェ、突然どうした?と、思われるかもしれませんが、先日、メルカリで販売を始めたところ、10年くらい前に自分は『金融工学』という言葉がやたらと気になっていた事を思い出しました。それで、手元にいくつかの読み物がありました。

 

金融工学モノは、数学者やロケットサイエンティストのアイディアが、金融の世界に富をもたらし、それがやがて人類史上稀にみる世界的な金融危機へとつながっていく、というアニメ的な設定が最高です!(ちなみに、紹介する本は設定ではなくて、主に1997年のアジア通貨危機の後に実際に起こった事をドキュメンタリー化したものです。リアルな事。)

 

そこで今日は、金融工学をテーマとした、読みやすくてスリリングな読み物を4つほど紹介したいと思います。

 

 

LTCM伝説〜怪物ヘッジファンドの栄光と挫折〜

知る人ぞ知る、LTCM(ロングタームキャピタルマネジメント)と言えば、ノーベル経済学賞を受賞したマーロン・ショールズらのオプション理論を実際の投資に応用して、1994年から快進撃を続け、1998年8月の危機で突如それが崩れて、脆くも崩壊した金融工学の先進的な投資会社のことです。

 

将来の株価はいくらになるかわかりませんが、それをあらかじめいくらで売れるか取り決めておくのが、オプション取引という彼らの発明です。そのオプション取引の売り買いを組み合わせて、LTCMではリスクが低く、利益の出る投資をしていました。しかし、金融危機によって、人々が一斉に不安の回避に走ることで、LTCMの投資は、突如リスクが高く、大きな損失の出るものへと変貌しました。

 

結果的に、LTCM天文学的な損失を出して破綻します。これは、その時、一体何が起こったのかを追っていったドキュメンタリーです。数学が生み出した金融工学という化け物の傷跡をつぶさにひろっていきます。

  

 

天才たちの誤算 【ドキュメント】LTCM破綻

LTCMを扱った書籍をもう1冊。

 

天才的な債券トレーダーのジョン・メリウェザーに、オプション価格理論に貢献したフィッシャー・ブラック、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・マートンマイロン・ショールズらのチームがどうやって儲けて、最終的に破綻へと追い込まれていったのか?金融工学に詳しくなくても、ノンフィクション作品である本書を読めば理解することができます。

 

金融危機が起きた時の焦りと、損失が拡大することへの絶望的な展望、FRBの介入を避けたいとする思惑、すべてがまざまざと描かれています。金融工学ノーベル賞といった一見冷めた知性ではなく、事件の現場に居合わせた人々の感情が伝わってくるような作品です。

 

天才達がもたらしたものは、何が間違っていたのか?ほんの20年前に起きた、現代につながる歴史が描かれた素晴らしい本です。

  

 

物理学者、ウォール街を往く。クオンツへの転身

やや腹立たしくもある元理論物理学者で、ゴールドマン・サックス証券に転職し、マネージング・ディレクターにまで昇格したサクセス博士(Ph.D.[理論物理学])の自伝です。平易な語り口で書かれていて、金融工学的な仕事や社内での扱いについてわかりやすく書かれています。

 

一度、別の会社をすぐに追い出されたりしたけど、次では上手くやった人。「研究者ではなくて、お金のある人生も悪くないかも知れない。」などと、小憎らしいことも言っていました。

 

 

リスク〜神々への反逆〜(Against The God -The remarkable story of Risk)

サイコロに始まり、賭け事を真剣に分析しようとした数々の数学者など、現代のリスク管理にまつわる数学的な解決の歴史について、読みやすい物語として書かれています。偶然の采配が神の仕業から、確率や統計に下りてくる道筋をつくった数学者達の物語。(解説が短いですが、かなり前に読んで忘れてしまっています。相当に面白かった記憶があります。)

 

 

まとめ

金融の世界では、金融とテクノロジーによる革新と破綻が非常に速いペースで進んでいます。1997年のアジア通貨危機、1998年のロシア通貨危機によるLTCMの破綻で、デリバティブによる金融システムの新たな脆弱性があきらかになりました。

 

その10年後、2008年のリーマンショックでは、低所得者向けの不動産ローンのリスク格付けによる信用不安が世界に広がるなか、金融と高度なテクノロジーの融合が得体の知れない不安として世界の株価に大きな影響を与えました。

 

さらに近年では、仮想通貨やAI(人工知能)などの高度なテクノロジーが金融の世界に次々に導入され、各国政府の対応は遅れを取るばかりです。

 

そんな、金融テクノロジー工学の始まりともいえる部分を描いたものが、本日紹介した4冊です。ただのお金儲けではありますが、その熱狂や損失への焦りは他の小説でもなかなか見られないような刺激的なものです。

 

メイケロの自宅カフェからもメルカリに、紹介したもののうち幾つかを出品していますので良かったら、読んでみてください。

 

 

 

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