メイケロのブログ

メイケロの自宅カフェ

自宅オフィスをカフェに改装しようとたくらむブログ

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ビレッジハウスの【案件】なのだけど、雇用促進住宅の単身世帯向けの間取りが難解…!

 

めずらしく、当ブログで紹介してほしいという依頼を頂きました。ビレッジハウスさんという全国で1000棟以上保有し、2万円代から住める格安マンション賃貸サービスだそうです。キャッチコピーにちょっと良いなぁと思ったけど、ぐっと我慢してまずは建物を見比べてみる事にしました。

 

ビレッジハウスのいくつかの団地を見比べてみて分かったのは、どうも同じ様なタイプの建物が多く、公営住宅か社宅のような印象を受ける事。ソフトバンクグループの会社だというビレッジハウスという会社について調べてみました。

 

わかったのが、かつての『雇用促進住宅』というものが外資ファンドに払い下げされて、それを購入したのがビレッジハウスの前身だという事。ウィキペディアには雇用促進住宅ハローワークを通じて申し込むものだったけど、公務員の無資格入居が問題になったと書いてあります。国の「特殊法人等整理合理化計画」の方針により、2021(令和3)年度までに譲渡・廃止する事が決定しているようです。

 

雇用促進住宅』について、これまで僕は知りませんでしたが、このブログではイメージではなく、まずは間取りや外観に注目してアプローチしてみる事にしました。

 

まず、外観は鉄筋コンクリートの均質に複製された社宅っぽい感じで、バルコニーの手摺りの一部がプラスチックっぽい素材でできている事から若干安っぽく見えるようになっています。

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とはいえ、雇用促進住宅は、全国で3838棟もあったらしいので、品質的には安定していると考えて良さそうです。古い建物が多いですが、住宅公団(UR)の団地は古い低層のマンションでも壁が多く比較的耐震性が保たれている事が知られています。

 

雇用促進住宅はどうなのでしょう。住宅公団(UR)や都や県の住宅供給公社(JKK)などと比べるとまったくというほど知られていない感じはします。そういった意味で、URやJKKの人気に比べて、全国に豊富な空室のある現在の状況は、チャンスでもあり、今後、移民住居やスラムになってしまう可能性も否定できない状況です。

 

次に、内装を見てみます。募集中の部屋はすべて、もとの間取りを保ったまま白やグレーのペンキや、新しい床材などで簡単にではあるものの、リフォームされていると感じられる空間となっています。悪くなさそうです。

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いずれまた、ビレッジハウスさんの記事については書こうと思いますが、初インプレッションで最も気になったのが、『雇用促進住宅』でしかみないような単身世帯向け(?)の次の間取りです。ちなみに、全国でこの間取りがあり、もっとも安い価格で入居を希望すると全国どこでもこの間取りです。

 

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広さがおよそ29平米で規格化されているようです。最大の特徴が、浴室の位置でしょうか?脱衣室がなく、居室から浴室が直付けになっているという…。確かに1Kや1ルームの最近のアパートやマンションに比べると若干広いのですが、使うイメージがわかず、違和感を覚えるこの間取り…、どういう発想で企画したのでしょうか…?

 

わからない時は、DK間取りの将来性を決めたとも言える『公営51C標準型』と比較して、何らかの知見が得られないか、観察してみましょう。51Cは日本住宅公団(現UR)の1951年のCタイプ(12坪)という事で、夫婦が住める最低限の間取りとなっています。

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(画像:マンションの間取りの歴史 | リノまま(東京テアトル)

 

こちらの『公営51C型標準設計』は間取りに対する考え方がとてもよく知られています。テーマは「食寝分離」「就寝分離」です。つまり、食べるところと寝るところ、生活するところと寝るところを分けたいという現代のマンションにも通じる考え方です。51C型では上の図のように、当初風呂がなかったようですが、物置の場所に便所。便所・洗面洗濯の場所に風呂と洗面スペースを設置する事で現代的な生活にも対応できる間取りとなりました。

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さて、『公営51C型標準設計』について見てみたので、その後の1961年に設立された雇用促進事業財団の『雇用促進住宅』にも影響が見られないか考えてみます。要は、この間取りでどこで寝て、どこで食事をして、どこで生活をするかという話です。

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う〜ん。僕だったら、真ん中で切って、4.5畳の洋室をダイニング兼作業の自宅カフェスペース。6畳の洋室を寝たりプライベートの為のスペースとして使うと思います。

 

あぁ、なるほど!出来るだけ安く、全国で、住居+作業場スペースを確保したいと思ったらアリですねビレッジハウス。希望のある将来を目指している状況なら6畳の洋室に直付けの浴室も賃料の安さで納得できるし。むしろ、風呂無し物件よりよっぽど嬉しいし。左側の作業スペースには風呂ない方が最低限のキッチンとトイレでオフィスっぽいし。

 

インターネットを使った駆け出しのビジネスやテレワークにも良いんじゃないでしょうか?オフィスと住宅、別々の物件を借りるとかなりお金が掛かりますし…。4.5畳の洋室にダイニングテーブルを置いて、そこで食事して、作業もこなして。仕事が終わったら、6畳のプライベートスペースでくつろいで。そういう事??

 

 

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