【競争戦略】競争に打ち勝つレシピの強さと厨房の強さの違いが分かりやすかった【ストーリー】
図書館で借りて、一橋大学大学院教授である楠木建さんの『ストーリーとしての競争戦略』という本を読んでいます。まだ、1/3ぐらいまでしか進んでいないけど、企業の競争戦略を、飲食店におけるレシピの強さと厨房の強さに分けて考える例がわかりやすかったのでシェアします。
(自宅カフェっぽい…)
まず前提として、企業の場合は利益を追求するので、できるなら儲かる業界・業種のビジネスをするのが良いということ。カフェで限定するなら、人通りの多い立地がこれに当たります。
(自宅カフェはマンションの1室なので、前提からしてダメそうですが、基本的に飲食店商売ではなくて、ブログ商売なので、相対的に書き手の少ないコンテンツになっていて競争力があるかもしれません。)
儲かる業界・業種を選んだならば、いよいよ競合他社との競争です。『ストーリーとしての競争戦略』の著者は、儲けている企業には違いがあるといいます。何をして何をしないかというSP(Strategic Positioning)と企業の文化や日々の行動の中に埋め込まれた行動の違いであるOC(Organizational Capability)の組み合わせによって、真似しにくくて強い、競合他社のと『違い』が生まれていると説明しています。
(アカデミックな手法で丁寧に解説した本なので、難しい言葉も出てきますが、適宜、わかりやすいたとえ話が盛り込まれていて読みやすいです!)
カフェでいうなら、SPがレシピをどうするかということで、OCが厨房中での料理人の腕や日々の習慣などになるようです。企業の場合は、どちらかに偏りやすく、その辺が経営手腕の見せ所となるそうです。日本の企業はどちらかというと、叩き上げによる違いであるOC(厨房内の仕組み)が強いようです。
(さて再び、自宅カフェです。)
(どちらかというと自宅カフェはカフェをコンテンツとしたブログ商売なので、必要なことはどういうタイミングでどういうものを出すか(SP、レシピ)と、記事を作るための日々の行動習慣の改善(OC、厨房の強化)で競争力を生み出すべきとの学びを得ました。)
ブログ運営に関する本をあまり真面目に読んできてはいませんが、他のブロガーの方が解説しているのをつまみ読んだものとも少し違う新しい学びがありました。企業の競争戦略と銘打って研究している方の分析力はさすがといった感じ。
500ページぐらいあって、まだ3分の1ぐらいしか進んでいないので、引き続き読み進めて役立つところを拾っていきたいと思います。
ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
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