今週のお題「お部屋自慢」 〜自宅カフェが誕生するまで〜
30代前半。
勤めていた会社を突然追い出されて、退職金を手に地方に戻ってきた。
高校まで過ごした場所で、県庁の近くの都市部に中古のマンションを買った。
地方都市のマンションは恐ろしく安い。いまの相場は、300万円ぐらいで結構選べて、700万円で水廻りのリフォームをしたものが手に入る感じだ。100 万円代のものまである。ただ、あまり住宅ローンが通らないので現金を必要とする。
自宅マンションも退職金で買えるほど安かった。築古なので、これ以上、値が落ちることはないだろうと思っていたが、類似の出物マンションは増え続けている。
さて、僕の手に入れたマンションはボロかった。築40年を超えていて、日当たりはよかったが、中はだいぶ痛んでいた。集合ポストにも怪しい名前の会社がいくつもあった。
ボロいマンションと付き合う方法は、手始めに新しい床を敷く事だ。通常の建築工事だと壁が先だと思うけど、自分でリフォームするなら、まず新しい床を貼って居場所を確保すると良い。安心して寝る事ができるようになる。
次に、壁の修復に取り組んだ。壁は土壁で怪しいシミがついていた、、、
(結露によるカビです。誤解なきよう。)
こんな時には、漆喰【うま〜くヌレール】がよい。全国のホームセンターで購入できる。家庭用のお玉とキッチン用の手袋をはめて、専用のコテで塗りつけると、素人でも割れないし、平滑に仕上がる。下地の処理も特に要らない。
漆喰というと、波目模様やビーズを埋め込んで装飾したくなるかも知れないが、個人的には建物部分は出来るだけシンプルに仕上げて、家具を選ぶようにすると部屋のイメージが作りやすい。
和室の壁が終わったら、今度は洋室の壁の修復をした。
プリント合板の部分はヤスリをかけてペンキを塗った。ドアや桟などの建具で古臭く感じる部分には同じくペンキを塗った。一部に、黒板塗料も塗ってみた。
最後に、天井をビニールクロスで仕上げた。既存のクロスが固着していて剥がすのに苦労したが、ネットで【スクレイパー】を使うとよいと見たので、使ってみたらあっさり上手くいった。
天井に壁紙を貼るのは難しいし、失敗している部分もあり、素人臭さが漂う仕上げとなってしまった。エアコンとか湯沸器の工事で業者を呼んだ時に、「この仕上げ、マジっすか?」みたいな雰囲気が漂っていたので、若干反省している。
水周り(キッチン・バス・トイレ)は本当は業者に頼んで新品に入れ替えてもらった方がよかったのだろうが、だんだん気にならなくなってしまった。
古いユニットバスで時折、水捌けが悪くなる時があるが、そういう時には【排水溝ブラシ】を使う。排水溝のブラシは丈夫でワイヤーが長い物もあるが、ヘッドの部分が硬くて入り口で入らなくなってしまう事もあり、プラスチックの使い捨てのものに落ち着いた。
排水管掃除では、話題のピーピースルーは使った事がないが、近所のスーパーで買った固形で水に触れると泡が出て、しばらくしたら洗い流すタイプもそれなりに効果があった。
古いマンションで水周りの配管の劣化は心配だと思うが、応急処置程度の改善でもそこそこ成果が上がることがある。
そんな感じで我が家は出来上がった。
地方なので、車がなきゃダメだと思っていたけど、地方に来てしばらく収入が安定していなくて車のローンが通らなかった。そこで活躍したのが、50ccの原付バイクだった。
原付に乗ると、メンテナンス次第で調子が良くなったり悪くなったりするのがわかるので、メカに興味のある自動車派の人にもおすすめだ。
生活も出来上がった。
あとは仕事なのだが、これにはいまだに苦労がある。とりあえず、書物でも始めようと思ったが、地方には作業に向いた喫茶店がない。また、ファーストフード店に入ったとしても、週末の家族連れの波は如何ともしがたく、作業スペースとしては使えない。
そこで、自宅をカフェ風にして、そこで作業をしようと思った。ダイニングにテーブルを置いて、椅子をいくつか並べた。このブログで「自宅カフェ」と呼んでいるものの誕生である。喫茶店の営業はしていないが、目指している。
長い宣伝のようになってしまいましたが、これが私の「お部屋自慢」です。
写真はこんな感じ。
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